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かわら版

Q1 まず主人公の文四郎を演じられた感想を教えてください。
市川 映画全体が静かなトーンで、文四郎自体の動きも少なかったですね。貧しさや圧制に耐えて気高く凛として生き、運命を受け入れている人物だと思います。
Q2   役作りでご苦労なさった点を教えてください。
市川 感情を身体でストレートに表現するのではなく、抑えた演技で、にじみ出させながら、それを伝えなきゃいけない、持続するのが大変でした。
Q3 黒土監督と一緒にお仕事されて、いかがでしたか?
市川 監督の想い入れがすごく深い作品です。長年の夢がやっと叶ったという想いや情熱を現場で会うたびに感じ、共感しました。最初に「誰も見たことのない、ありのままの市川染五郎を出したい」と言われましたが、とにかく全てにおいて、監督に委ねることができました。
Q4 共演の木村佳乃さんの印象をお聞かせください。
市川 普段はサバサバした感じの方ですが、着物を着た“たたずまい”など、落ち着いていてすごく素敵でした。今回ご一緒できてよかったです。
Q5 今日撮影をすべて終えて思い出に残ったシーンがあったら教えてください。
市川 最初のロケが山形だったということもありますが、そこのオープンセットはすでに一年の四季を経た建物なので、セットとはいえ、その重みを感じることができました。また、文四郎の家の縁側から見る景色がとても素晴らしく、そこで“すっと”作品に入り込めたのが一番印象強いですね。
Q6 ファンの皆様に一言
市川 現在の日本人が忘れてしまった精神が繊細にデリケートに描かれている映画です。全てにおいてこだわりのある作品ですので、本当に多くの方々に観て頂きたいと思います。黒土監督の想いと情熱も併せて感じ取って下さい。
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