４月７日（水）やっと桜のシーンの撮影が実現した。
この桜のシーンの撮影はスケジュールが二転三転、今年の桜は早く咲いて早く散ってしまうと予測されていたが、それに反して寒い日が続きちょうどよい桜の撮影が３月２６日から延びていたのだ。
　ここは都心から離れた町田の長閑な田園地帯だ。主演の市川染五郎の撮影初日、成人した牧文四郎が郷方回りの青木孫蔵（大地康雄）と村周りをしているシーンの撮影だ。桜の花びらが風に舞い、春の心地よい香りを運んできてくれた。ここの桜は有名な桜の木だそうで、この桜目当てに訪れる人もチラホラ。
　撮影の合間にその桜の枝に蛇がいるのを見つけ、監督が急遽、蛇を撮影することになる。せっかくだから動きが必要だと枝で蛇をつつく姿の監督まるで少年に戻ったような無邪気さだ。そう悪ガキのように！蛇は縁起が良いという。今日、蛇に出会えた事は、映画にとっても、とてもラッキーな事。この作品は幸運が味方している予感。順調に撮影は進み午後２時には終了。ロケハンや衣装合わせなどを経て６月中旬から山形県羽黒町での本格的な撮影がいよいよスタートする。